映画の中の恋人

大学生です。ジャニオタです。

ジャニオタが執行されてきた話

こんにちは!えるです!
毎日のようにSexy Zoneに嬉しいことがあってSexy時代は近いな……とニヤつく毎日です!


……が、イノセントデイズの発売ももう少し先、ワクワク学校にも都合で行けない最近の私にはSexyが枯渇*1していました。気を紛らわすようにFGO*2のレイド戦に熱中してみたり地元にツアーしてくる演劇のチケットを買ってみたりしてもみたりしても満たされないSexy。その結果私は

「……執行されに行こう」

執行されに行くことにしました。

そもそも「執行される」とは何か分からない方にご説明すると、今年の劇場版名探偵コナンのタイトルが『ゼロの執行人』だというところから、ファンの間でこの映画を観に行くことを「執行される」と呼ぶようになったようです。おそらく。いや、なんでおそらくとか言ってるんだって話なんですけど、それは私が一介のジャニオタで、これまで熱心なコナンファンという訳ではなかったからです。


しかし!!!!!!でも!!!!!聞いて!!!???『ゼロの執行人』めちゃめちゃやばいよ!?!?!?あんなん映画の皮被ったシャブです。Sexyが枯渇しているオタクにはちょっと衝撃が大きすぎました。いっそ怖い。一回じゃ飽き足らず二回目も観に行ってしまいました。

という訳で今回は『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』を観たジャニオタの感想ブログです。極力ネタバレしないように気を付けますが、内容に触れる記述もありますので、まだこの映画を観ていない人はこんなブログ読んでないで早くお近くの劇場で執行されていただくことをおすすめします。


で、今回Sexyの枯渇とかいう訳のわからん理由で観に行ったこの映画ですが、もう一つ観に行った理由が、「この映画めっちゃ流行ってるみたいだから観ておきたい」というミーハーもいいところな理由でした。
生来お祭り騒ぎとか好きな人間なので、映画ランキングで毎週のように1位を獲り、TLには「私たちは安室の女だった」とか、「安室透が100億の男に」なんてパワーワードが散見される……こんなお祭り乗らないわけにはいかない。という訳でSexyの枯渇したお祭り女、前日に話しただけにも関わらずノリ良くついてきてくれたバイトの後輩ちゃんと共に映画館に乗り込みました。

そんなノリで行ったので、映画に対するハードルは名探偵コナン自体知識がにわかレベルなこともあり「まあそれなりに楽しめればいいか」くらいの激低ハードルだったんですが安室透とかいう男、ゼロの執行人とかいう映画、そのハードルを棒高跳びで乗り越えていきました。

まず、今回の映画のメインキャラクターである安室透。圧倒的に顔が良い。すごい。怪我しても雨に降られても瞳孔開きまくっても変わらない顔面偏差値の高さ。むしろ雨だの怪我だののおかげで偏差値の上昇が止まらねえ。
普段ジャニーズを見ているせいで顔の良い男に対して逆に弱っているので安室透の顔面の良さにまず殴られました。そしてこの男、良いのは顔だけじゃない。頭も良いし運動神経も良いし車の運転も上手い。車に関しては後半のカーチェイスのシーンはもうビリビリきました。瞳孔開いてるし一歩間違えたら死ぬし隣には小学生乗せてる状況で笑ってるんですよこの男。その顔がすっっっっごい良い……最高としか言いようのない表情してます。本当に本当にあのカーチェイスは映画館で体感してほしいです。引き込まれます。加えて安室透、正義感も強くて自分の守りたいものがはっきりしている。何を守りたいかとか何を愛しているかとかが一本芯があるので謎の多い彼ですが大きく、頼もしく感じます。

……いやいやいややばくない?なんなの?どうなってんだ??ここまで書いてなんですけどこんな男が世に存在していいのか??さらに安室さんには毛利小五郎の一番弟子であり私立探偵」「警察庁の公安部の警察官」「黒の組織の一員」と三つの顔、「安室透」「降谷零」「バーボン」という三つの名前がある。すごい、設定がありすぎて設定が渋滞してる。映画の中で安室さんは女子高生にも人気みたいな話も出てたけどJKに人気の29歳ってなんだ???アイドルかな??いっそファンクラブ持っててほしい。入りたい。年会費4000円、入会金1000円払うからファンクラブに入れてほしいです。
で、加えてこの人コナンくんに「彼女いるの?」と聞かれた時の答えがめちゃめちゃやばい。ネタバレになってしまうので内容は言えないんですけど、この瞬間映画館全体が安室透の女になるのを感じました。もしこの映画で応援上映するなら絶対この場面で「Foo~~~~~↑↑↑」みたいな声上がってる。間違いない。というか私がこの台詞に「Foo~~~~↑↑↑」って言いたいです。応援上映やってくれ~~~~!!!!



次。主題歌が天才の話します。主題歌は福山雅治さんが歌う「零-ZERO-」なんですが、この曲がもう天才。
fukuyamamasaharu.com
↑のサイトに掲載されている福山さんが映画制作スタッフに宛てた手紙を読んでいただければ分かるんですけど、この主題歌福山さんが安室透と名探偵コナンという作品を彼なりに解釈してお書きになった曲なのでもういっそ福山雅治による安室透のイメソンなんですよ。そんな曲が天才じゃないわけなくないですか?出だしの
「真実はいつもひとつ でも正義はそう涙の数だけ……」
からもう天才。「真実はいつもひとつ」というコナンにわかの私でも知っているような台詞に「でも」が続いたことに個人的には驚いたんですが、ここで「でも」と続くことによって江戸川コナンと安室透が全面的に信頼し合っているわけではなくてお互い相容れない部分もある、というのが現れている気がします。そして映画の中で「正義」とは?という話に触れたこともあり、「真実」「正義」って似て非なるものなんだなと尚更実感しました。
……とまあこの曲本当にまず曲として最高ではあるんですが、映画を観た後だとキャラに対する考察とか深まると思うのでぜひ劇場に足を運んでその後この曲をじっくり聴いてほしいです……。本当に天才の所業なので……!!!



最後、なるべく内容に触れないようにストーリーについて書かせてただくと、この作品名探偵コナンについての知識がなくとも普通に探偵ドラマ、刑事ドラマとして素直に楽しめるお話でした。脚本が相棒シリーズに携わっていた方*3ということもあり、随所に伏線が張られ、それが全て繋がった時の爽快感が心地よかったです。犯人が私の予想を大きく裏切られたこともあり、トリックも分かった時は「なるほど……!」と言った感じで思わず嘆息してしまいました。でも前半の公安部に関しての解説場面などはちょっと難しいな~と感じたので警察庁」「警視庁」「検察庁にそれぞれ「公安」というものが存在し、安室透はその中でも一番力を持っている「警察庁」の「公安」に所属していることをぼんやりとでも覚えておくと観やすいかなと思います。
そして、この作品は人の感情の描き方が上手だなぁとも感じました。なるべくネタバレしないように書いているので抽象的なのですが、このキャラはここで感情が動いたな、とか逆にここでは動かないんだなとかが上手に描かれている印象だったのでキャラへの感情移入がしやすかったです。犯人だったキャラに対しても「そうか…しんどかったよね…そうか…」と切ない気持ちになってしまいました……。でも本当にそれくらい「名探偵コナン」に対する基本的な知識だけ持って望んだ私でものめり込めた作品だったので普段コナンくんだけじゃなくアニメはあんまり……という方でも楽しめると思います……!私は本当に楽しかったです。単体の作品としての完成度がすごいなと思ったし、色々書きましたが単純に話がすっっごい面白かったです!!!実のところ刑事ドラマも探偵ドラマも普段見ないんですがそれでも楽しかったですし、いっそ「謎解き」というジャンル自体に偏見がなくなりました!!!すごいぞゼロの執行人!!!


と、勢いだけで書いてしまいましたが『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』マジで良かったです。名探偵コナンについて基礎的な知識しかない私のようなジャニオタでもめちゃくちゃのめり込んだし今はHuluに加入して地道にテレビシリーズも映画も履修中です。シークレットアーカイブスの安室透編は書店に入荷次第取り置きしてもらう手はずも整えました。そんでもって後もう一回くらいは執行されたい。もう一回でいいからカーチェイスする安室透の開ききった瞳孔が見たいしあの映画館全体が安室透の女になる感覚が味わいたい。なんでこんなにハマってるんだ?って自分でも疑問なんですけどそんだけのパワーがあります。出来ることならこのブログ読んでくれた人たちにも執行されにいってもらって安室透を100億の男にしてあげてほしいです。感想といいつつ最後は布教みたいになりましたがそれくらい良い作品なので……!よろしくお願いします!!

*1:Sexy Zoneが足りないこと

*2:ソシャゲです

*3:櫻井武晴さん。名探偵コナンシリーズには2013年より度々携わっているようです